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小原 祥裕
Journal of Applied Physics, 49(9), p.4711 - 4717, 1978/09
被引用回数:21JT-60のような大型トカマクのための中性粒子入射装置の設計研究の一つとして、二段加速引出し電極構造をもったイオン源の最適構造及び引出し条件を、計算機シミュレーションにより調べた。この結果、透過度が40%で直径が12cmの引出し電極から、エネルギーが75keV、電流が15Aかつビーム発散が約0.6°のプロトンビームを引出しうることがわかった。又、二段加速電極構造におけるビーム発散は、一段目と二段目の電界強度の比fに強く依存し、fが0.3~0.5の時、最も小さいビーム発散が得られることがわかった。
小原 祥裕
JAERI-M 6813, 27 Pages, 1976/11
JT-60のための中性粒子入射装置の設計研究の一つとして、2段加速イオン源の最適構造および運転条件について、計算機シミュレーションにより調べた。この結果、透過度が40%で直径が12cmの引出し電極から、エネルギ-が75KeV、電流が15Aかつビ-ム発散が約0.6Cのプロントビ-ムを引出し得ることがわかった。また、ニ段加速電極構造におけるビ-ム発散は電界強度の比fに強く依存し、fが0.3~0.5の時、最も小さいビ-ム発散が得られることがわかった。一方、薄いレンズの近似を用いた簡単なモデルにより、電極孔の「ずれ」によるビ-ム収束法の可能性についても調べられた。
小原 祥裕
JAERI-M 6757, 33 Pages, 1976/10
イオン源のビ-ム引出し電極の最適構造を求める為に、ビ-ム軌道計算コ-ドを開発した。イオンを放出する粒子放出面は、その表面近傍でプラズマ飽和電流と空間電荷制限電流とが等しくなる様に自動的に決定される。また、ソ-スプラズマのイオン温度、電子温度及び電極孔内壁とソ-スプラズマとの間のシ-スの厚さを考慮する事ができる。接地電極下の零ポテンシャル面を通過したビ-ムは、ビ-ムプラズマのため空間電荷の影響は受けずに直進するものとし、ビ-ム発散はこの面上で求められる。さらに、軌道計算は円形電極孔及びスリット状電極孔の何れの場合でも可能である。
小原 祥裕; 菅原 亨*
JAERI-M 5929, 20 Pages, 1974/12
空間電荷制限電流状態のもとでのビーム軌道を計算することによって、インジェクタ用二段加速イオン源のビームの発散を調べ、その設計を試みた。第2段加速部は、初速をもった発散性ビームが均一こ放出される球面状多孔形電極及び単一孔引出し電極より構成される。アスペクト比(電極孔半径/引出し電極間隔)が1及び2/3、エネルギー比(第1段加速エネルギー/最終ビームエネルギー)が1/3と1/2、規格化パービアンスが0.6~1.5について、電極の最適構造が求められた。パービアンスがある値より大きくなると、ビームの発散は急に増大し、他のパラメータによって補償することが困難となる。又、第1段目の発散ほそのまま第2段目の発散に加えられることがわかった。